小学生 英語の最強勉強法

小学校では、3年生より外国語活動がはじまります。

でも英語って難しそう・・・と思っている小学生もいることでしょう。しかし、英語を学ぶためには、万能な能力が必要なわけではありません。その証拠に、英語圏の人は、みんな英語を話しています。私たちも日本語を普通にはなします。それは、私たちが、日本語を話すのに「慣れている」からなんです。同じように、英語にも慣れてゆけばいいのです。

「声に出す」こと

では、どうやって慣れていけばいいでしょうか?いろいろな方法がありますが、小学生におすすめなのは「声に出す」ことです。1-2年生の国語の宿題では必ず音読の宿題がありますが、それと同じで、言葉を声に出して、その自分の声を聴くという作業は、語学習得に驚くほど大きな効果があります。

この歌、実は英語の歌

どんな英語を「声に出せば」いいのか?まずは、英語の歌から始めてみてください。小さな子供がすぐに英語の歌を覚えてしまうように、英語の歌を繰り返し聞いて、口に出していく(歌う)ことです。

どんな歌が覚えやすいでしょうか???おススメは、もともとは英語の歌(民謡)が、日本の歌になっているものです。

例えば、♪一郎さんの牧場で~♪ではじまる「ゆかいな牧場」は、日本でもおなじみですが、じつは、もともとアメリカの民謡なんです。英語のタイトルは、「マクドナルド爺さんの牧場」です。ここで英語の歌詞をご紹介します。

Old MacDonald Had a Farm(マクドナルド爺さんの牧場)

Old MacDonald had a farm, E-I-E-I-O. (マクドナルド爺さんは牧場を持っている、イーアイ イーアイオー)
And on his farm he had a cow, E-I-E-I-O. (彼の牧場には牛がいる、イーアイ イーアイオー)
With a moo-moo here and a moo-moo there,(こっちでモーモー あっちでモーモー)
Here a moo, there a moo, (こっちでモー、あっちでモー)
Everywhere a moo-moo, (どこでもモーモー)
Old MacDonald had a farm, E-I-E-I-O. (マクドナルド爺さんは牧場を持っている、イーアイ イーアイオー)

1番のみご紹介しましたが、2番、3番と続き、いろんな動物が出てきますので、とても楽しい歌です。この歌の中から、英語で動物の名前や鳴き声を知ることができます。メロディーはもう知ってるし、覚えやすい英語の歌の一つです。

このほかにも、私たちが何気に歌っている民謡が、実はもともとは英語の民謡だったんだ!という歌も多いので、そのルーツを探すのと、英語ももっともっと楽しくなります!

童謡のルーツを探って英語を学ぶ

「ゆかいな牧場」を、英語で聞くことができて、歌える(話せる)ようになると、英語4技能のうち、Listening、Speakingを手に入れたことになります。そしたら、次はその英語の歌詞を書いてみる。書けたらそれを読みながら歌ってみる。すると、英語4技能、Writing、Readingができて、4技能全部クリアしたことになります。

それが出来たら、次はほかの歌を歌ってみる。歌を覚えたら、お気に入りの物語を探して、声に出して読んでいる。例えば、「三匹の子豚」は、もともとは英語のおとぎ話です。日本語の本で読んだことがあって、知っている物語を英語で読むのがいいと思います。

どんどん読むこと

英語の歌や本を読んで(歌って)いると「意味が分からない」という問題に直面しますが、それでもかまわず、どんどん読み進めてみてください。意味が分からなくても、とりあえず声に出して歌ってみる、読んでみる。慣れてきたらどんどんスピードアップして、抑揚をつけて、ネイティブ風にやってみる。そうしているうちに、「あれ?なんか英語がわかる!」とピンとくる瞬間が来るはずです。

人生の便利な道具「英語」

英語は、スポーツやゲームと同じで、しっかり体に覚えこませて、反射的に使えるようになる「道具」なのです。英語という道具を手に入れると、世界が一気に広がります。小学生のうちはなかなか英語の必要性を感じにくく、「英語とかできんでもいいやん?」など思うかもしれません。

でも、英語はスポーツやゲームと同じなのです。スポーツは日々の練習の積み重ねで大きな成果を手に入れます。ゲームの世界では、アイテム(道具)を手に入れることによって、どんどん強くなったり、できることが増えたりして世界が広がってゆきます。

英語も、「英語」という便利な道具を手に入れることによって、将来、外国の人と話したり、仕事をすることになったときに、困らないようにしておくことができます。

大きな世界へ

小学生のうちから、「英語をつかいこなす」というとなかなか難しいと思いますが、小さいころから「慣れておく」、そして英語に興味をもつことで、中学生や高校生になって、本格的に英語を学ぶようになったときに「なんか英語が簡単やん」という自信がついてどんどん勉強ができるようになります。

また、英語に興味をもつことで、外国のテレビや映画に興味を持ったり、その俳優さんや女優さんに興味を持って調べたりして、外国の文化に興味を持ったりと、どんどん世界が広がっていくことになります。

高校受験や大学受験のような受験英語を小学生のころから心配する必要はありません。まずは、簡単な英語の歌や本をたくさん音読して、英語を体で慣れるようにすれば、人生で「英語」という大切な道具を手に入れることになります。

今はまだ、小さい小学生にとっては「今、ここにいる場所がすべての世界」かもしれませんが、本当はその向こうに無限の可能性が広がっています。英語に慣れ親しむことによって、今いるその世界から飛び出して、大きな世界へと踏み出してほしいと思います。